年末年始のご挨拶
日頃の感謝を込めまして毎月ウィーンからの情報をお届けします。どうぞご意見・ご感想をお寄せください。
思い起こせば、2年前の今頃はシンガポール出張に合わせてシンガポール周辺の国々を旅行しておりました。ちょうど2019年12月30日にウィーンを出発し、大晦日にシンガポールに降り立ち、そのままフェリーでインドネシアのバタム島へ向かいました。そこで常夏の休暇を楽しみ、ついでに中国の北京まで足を延ばし、最後にはマレーシアのジョホールバルへ。国境なんてなんのその。PCR検査も登録手続きもワクチン接種したかどうかなんて誰もコントロールしない。素晴らしい世界でした。。。アジア旅行を満喫してウィーンに戻ってきたその2か月後には、コロナ禍ということでヨーロッパはロックダウンに突入します。誰もが想像を絶する環境に否応なしに引きづり込まれるわけです。その後の世界は皆様もご存知のとおり。変異株が次から次へと現れ、メディアも煽り、折角ワクチンが出来たのに、オーストリアは2021年の秋から冬にかけ2年連続ロックダウン。（4回目！）今は少し規制緩和されましたが、うわさでは年明けに第5回目のロックダウンが来るのじゃないかという話です。
【ワクチンが出来たら、状況が改善され、また世界中どこでも旅行できる世の中になるのではないか？】という話は、今の所夢のまた夢。。。
（シュテファン寺院周辺に小さなクリスマス市が建っています。今回はその模様をお楽しみください。）
現在のオーストリアは、レストラン、ホテルなどの宿泊施設やコンサート会場等は、２G（ワクチン接種2回目完了者Geimpft、またはコロナ治癒者Genesen）のみ利用可能となっております。実は、ワクチン接種をしていない方々のロックダウンはまだ続いているのです。。。また皆様もご存知でしょうが、オーストリアは2022年2月よりコロナワクチン接種が義務化されます。そのため、毎週末、ワクチン接種義務化反対のデモが行われています。大体は、王宮の英雄広場周辺で繰り広げられております。ウィーンの年末年始は、残念ながらなんとなく混沌としています。２G制度のため、これまで頻繁に会っていた友達同士、または家族の中でも、ワクチン接種している者としていない者で、なんとなく溝ができているような雰囲気になっているのは確かです。せっかくみんなで集まりたいのに集まれないようになってきています。悲しいですが、、、
（気分だけでもは、ウィーンのクリスマス市。）
そんな中、私は気分転換がしたく、2年ぶりにオーストリアを出国し、隣国ですが、イタリアに6日間旅行に行ってきます。EUといえども、オーストリアからイタリアに行くには、次の条件が必須となってきます。
- グリーンパス（EU内共通のデジタル処理ワクチン接種証明書、紙ダメです！！）
- PCR検査（48時間以内）か抗原検査（24時間以内）の陰性証明書
- 登録手続き
イタリアからオーストリアに戻る時は、
PCR検査の陰性証明書か、3回目ワクチン接種証明書
が必要になってきます。
私は、すでに3回目もブスッと打ってきました。副反応は、ほぼなく腕が2日ほどちょっと痛かっただけでした。
EU内で移動するだけでも、こんなにややこしくなってきました。これってずっと続くのでしょうか？（考えたくない！笑）
（シュテファン寺院内部。懐かしくないですか？）
怒涛の2年だったように思います。まだ旅行関係の仕事につけているのが奇跡かもしれません。新年2022年は、せめて5月ぐらいからは、何とか日本人旅行者がヨーロッパへ来れるようになることを祈念して、筆をおきたいと思います。どんな状況でも人生を楽しめる方法は、皆さん、それぞれお持ちだと思います。なるべく前を向いて、今出来る事をしっかりして、新年を迎えられたらと思っております。今年も大変お世話になりました。2022年もどうぞよろしくお願い致します。皆様のご健康とご多幸をお祈りして。。。
混沌のウィーンからは以上です。
2021年12月31日
ユーロスコープ 香山 あずさ
