オーストリア規制緩和始まる!
日頃の感謝を込めまして毎月ウィーンからの情報をお届けします。どうぞご意見・ご感想をお寄せください。さて、今回は、やっと5月19日から開始された規制緩和に関するオーストリアの情報をお知らせ致します。
ウィーンは3回目の厳しいロックダウンを経て、やっと、やっと5月19日から規制緩和が始まりました。街の様子は、ケルントナー通りを歩いているだけでも、ウキウキしているように感じます。(私がウキウキしているのかも? 笑)ビジネスパートナーである皆様は、すでにご存知かもしれませんが、現地から再度、新規感染者数がかなり減った事を踏まえて、さらなる規制緩和のお達しも出ましたので、お知らせ致します。
お忘れの方もあるかとは思いますが、昨年11月より、飲食、ホテル、劇場やコンサート会場などの文化施設、スポーツ施設は、すべて休業を強いられていました。飲食は、テイクアウトと出前のみ、ホテルはビジネス滞在のみ可、文化とスポーツのイベントは禁止。ウィーンが、死んだように静かでした。イベント好きなウィーン人にとっては、辛い半年間だったと思います。かといって、一気に全てが緩和されたわけではなく、一定の規制の元、緩和が始まりました。基本中の基本は、3G規則!Geimpft(ワクチン打った)、Genesen(治癒した), Getestet(テストした)が問われ、この3つのうちどれかをクリアにしていないと、まずはレストランにもコンサートにも行けません。この証明は、6月初旬、オーストリアでは「グリーンパス」というものが配布になる?または携帯のアプリで入力するようになるみたいですね。EU圏でも、6月下旬以降、グリーンパスは有効になるそうです。現在の所は、予防接種のカードか医者の診断書か、陰性証明書(PCR検査または抗原検査結果)を持参するという形です。この3G規則に従わない人は、容赦なく社交の場から排除されてしまいます。。。私のとっても仲の良い友達で、この3G規則には納得がいかないから従わないと息巻いている人がいますが、その方とは当分一緒にレストランでは食事できません。。。聞くところによると、あるレストランでは、ワクチン接種をした人は、入店できない、いわゆる3Gにプロテストしているレストランもあるみたいです。困ったものです。日本みたいに、全員右向け右にいかないのが、ヨーロッパです。この3G規則を踏まえた上で、部門による解説をしていきます。段階的に規制は6月10日以降、7月1日以降と緩和されていきます。旅行に関する項目のみ、記載します。

まずは、飲食から。店内の場合は、登録手続き必須。インドアの場合は、1テーブルにつき、大人4名+子供6名まで。シャニ―ガーデンといって、中庭や通りに設置してあるアウトドアのテーブル席は、登録手続き不要。1テーブルにつき大人10名+子供10名まで。朝5時―22時まで営業可。もちろんその間の飲酒も可能です。
6月10日以降は、24時まで営業可。インドア、1テーブルにつき大人8名+子供6名まで着席可能。アウトドア、16名まで。
7月1日以降。営業時間の規制なし。人数の規制なし。ソーシャルディスタンスの規制なし。

文化施設とイベント。
美術館、博物館は、3G規則必要なし!館内マスク着用義務あり。
イベント開催(オペラ、コンサート等も含む)の場合:
10名までの集会やイベントは、自由にしてよし。
11-50名までの集会、パーティー、イベントごと(結婚式等含む)は、3G規則必須。登録手続き必須。保健省に申請必須。インドア、アウトドアに関わらずマスク着用義務。飲食の提供は、不可。22時まで可能。座席を設ける必要は特になし。
50名以上。3G規則必須。登録手続き必須。保健省に申請必須。インドア1500名まで。アウトドア3000名まで。座席指定必須。座席規模の50%まで販売可能。インドア、アウトドアに関わらずマスク着用義務。22時まで可能。
6月10日以降、座席規模の75%まで販売可能。
7月1日以降。人数制限なし。100名までは、登録手続き不要。

宿泊施設とスポーツ施設
3G規則必須。

専用車(大型バス等)
3G規則必須。
6月9日までは、50%の座席規模販売可能。
6月10日以降、人数制限なし。
最後に、オーストリアでは、インドアではマスク着用義務があります。マスクもFFP2マスク指定です。それ以外のマスクやシールドは禁止されていますので、ご注意ください。入国も現在では日本からの観光客は、入国できません。ここ最近の1日の全国新規感染者数は、200-300人程度に激減しました。5月29日付で、1回目のコロナワクチン接種を受けた割合は、40%を超えました。私も5月半ばに1回目のワクチン接種を終え、2回目は6月半ばになります。この調子でいけば、夏が終わる頃には、過半数以上の方々が2回目のワクチン接種を終えることができそうです。秋になれば、ウィルスも元気になってくるでしょうが、ワクチン接種の効果がどれくらいあり、集団免疫がついているのか?その頃にはもっと確かなデータが出ているでしょうから、今後のツーリズムにおいての目安になることは間違いないでしょう。期待したいと思います。

(ハルシュタット)
ウィーンからは以上です。
2021年5月31日
ユーロスコープ
香山 あずさ